電話しておきながら来ない舞永を心配する直樹は、何度も部屋を訪ねるがいつも留 守。やっと会えた舞永の様子はおかしく、たまたま知り合った看護婦・茉莉（飯島直 子）の話していたレイプの被害者が彼女であることを知ってしまう。

　PTSDに苦しむ舞永を支えようとする直樹だったが、頭でわかってはいるつもりでも、 うまくいかない。ついに苦しさのあまり、別れてしまう。舞永のかわりに茉莉とつきあ おうとする直樹。
そのショックで舞永は自分を失い、再び同じような目にあいかける。すんでのところ で、直樹に助けられるが、直樹は半死半生の目にあってしまった。

　自分が死ぬかもしれない恐怖を味わい、初めて舞永の本当の気持ちを理解できた直樹 は、ふたたび彼女とやりなおそうとする。その頃、直樹と妹の智香（佐藤藍子）を捨て て駆け落ちしていた母（白川由美）が癌で入院して最期を迎えようとしていた。それま でかたくなに母を許すことができなかった直樹だが、やっと素直になることができた。

　直樹とともに治療に通う舞永に、レイプ犯逮捕の知らせが届き、警察は告訴してほし いと頼む。一旦は、告訴しないことに決めた舞永だったが、自分たちの今後と、同じよ うな苦しみを他の人に味あわせないようにと考え、告訴に踏み切る。直樹は、「ふたり が幸せになることが、犯人たちへの最高の復讐だ。」と言って、手をとりあい、裁判所 へ向かった。

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