【監督】 西谷弘
【脚本】 池上純哉
【原作】 真保裕一
【公開】 2011/6/25
【音楽】 菅野祐悟
【配給】 東宝
【共演】 伊藤英明・黒木メイサ・福山雅治・戸田恵梨香
【役名】 黒田康作
ガレットつながりの政府首脳根回しから真っ白になって『アンダルシア女神の報復』とタイトルが出ます。
そのバックの白は雪山の白さで、ひとりスキーをする人＝のちに殺人事件の被害者として発見されるという見事なオープニング。
フィルムが切れたかと思うブツ切れだった『アマルフィ』とはえらい違い(ﾟ゜;)ﾊﾞｷｯ＼(--;
期待のできる滑り出し。
その期待にたがわず、いい出来でした！＜えらそー(^^;
黒田４部作全部のなかで一番の出来じゃないかな。
とっても見ごたえがありました！
笑わない織田裕二のカッコよさを堪能できるばかりではなく、ちょっとした人間味も感じられます。
私は、安達に言う「普通に話せ」が好き（笑）
ラストのコーヒーメーカーを叩いて直そうとするところもね。
織田くん久々の熱烈ラブシーンもありました（笑）
黒田が睡眠薬を盛られて朦朧とし、顔を洗うかなにか対処しようと立ち上がりかけたところを、結花にキスされるという・・・
いきなりキスされてビックリした表情（◎◎;をするので、驚きのあまり思わず目が覚めたか！？と思ってしまいました（笑）
その後、黒田からいって、結花に押し倒される形になるのですが、やっぱり、押し倒すより押し倒されるキャラだったのね・・・と妙に納得。
しかも、その後を期待したら＜すんなよ(^^;・・・あっさりコロンと眠らされてしまってるし（爆）
結花が黒田にほのかな好意を抱いて・・・というより単に眠らせて出し抜きたかっただけに見えるところが((^^;
ほのかなLOVEだったら『アマルフィ』のほうが感じたな
結花のほうはそういう状況ですが、黒田のほうは弱った美人に惹かれている感じはしました。
ただ、ラブシーンはアクションシーンのようなもの、と言われるだけあって、この手をここにおいてとか、こうきたらああしてとかマニュアル通りにやってそうなとこが笑えます。
って、笑ったらあかんか？((^^;
初日舞台挨拶で、あのまま黒田は眠らされたと思うか？
と問われましたが、塩で解毒というのがよくわからなくて調べてみました。
高濃度の塩水は嘔吐を誘発するから。
解毒というより、睡眠薬を吸収させないようにした、といったところですね。
でも、コロンと寝てたし、目が覚めてルームサービスを頼んで、塩水で嘔吐して・・・って、もう薬は吸収された後のような気もしますが（爆）
おっと、４回目にして、結花が来る前からテーブルの上には料理（おつまみみたいなの）が乗っていたことが判明(^^;
ルームサービスは頼んでいないもようです(((^^;
カードゲームをしている最中にも、しっかり塩・コショウのビンは映っておりました。
塩というよりコショウに見えたけどね。
黒田、神足、結花の３人のプロフェッショナルによる騙し合いなのですが、鍵をにぎるのは「ルカス」
ビクトル銀行の行員で、偽の油田開発事業で川島を騙した、ということになっています。
が、契約書には「スペイン投資銀行が〜」とあるので、混乱してしまいました。
佐伯がもってきたニュースにもビクトル銀行が詐欺まがいの投資話をした、っていうてなかったっけ？
なのに、なんでライバルのスペイン投資銀行？
３回見ても、そこのからくりがよくわかってないので、またじっくり見ることにします。
ここは、ルカス＝結花がスペイン投資銀行の名を騙って、偽投資話を川島にもちかけたのかもしれません。
そのことをビクトル銀行頭取はスペイン投資銀行のスキャンダルとして脅すつもりが、結花の移籍に気づいて・・ってとこかな。
って、やっぱりよくわかってないんだけど＜おいっ(^^;
あと納得できなかったのは、借金で一家心中した生き残りの結花が、ロンドンの大学に留学しそのままヨーロッパに残っていたこと。
ロンドンの大学にはいって〜〜のくだりからてっきり資産家のお嬢様かと思っていたら、そういう悲惨な過去を持っていたなんて、びっくり。
よくそんなお金あったよなぁ・・・・と驚く。
って、そんな現実的なぁ〜〜〜かもしれないけど、気になりませんか？(((^^;
伊藤くんがした神足は、ホントはもっと年上のはずの役なんだけど、と製作サイドの方が言われていましたが、私は結花のほうがもっと年上の役だと思うなぁ。
吉瀬美智子さんあたりが・・・と思いますが、映画的にはメイサさんなのでしょう(^^;
そこんとこは許容範囲(^^;＜エラソー！２
その伊藤くんは、神足という影のある役で一皮むけましたね。
かって内部告発したことでインターポールに体良く左遷され、一人息子とも離れ離れ。
自分の信じる正義を行うことが果たしていいことか・・と迷うキャラです。
そんな彼が黒田と出会うことで、再び立ち上がる、というものなのですが、奥行のあるキャラでよかったなぁ。
なんだか、今回の黒田は、神足と結花のひきたて役みたい（爆）
ひきたて役という言い方はおかしいかも。
バックアップしている、支えている、といったところでしょうか。
織田くん自身の立ち位置にも通じている感じでした。
アンダルシアで神足に撃たれる黒田。
映画第一作だと、おお・・これで死んでしまうのか、と思うのかもしれませんが、血と見紛う赤ワインにまみれて倒れ、ぴくっともしない黒田を観て
「あ、スティング」と思ってしまったスレた私(((^^;
このシーンもよかったですが、毎週スペインを縦断して撮影したというカーアクションシーンも、連ドラのときと全く違い緊迫感あふれるものでした。
日本人の警官なんだから銃を撃つことにも慣れていないし、銃撃戦にびびる・・・その感じもよく出ていて、ほんとよかったと思います。
つっぷしてちょっと震えている神足も、銃撃戦に動じない黒田も素敵♪
最初と最後に出てくる財務大臣と秘書官のやりとりは笑えるし、緊張感、抜け感、悲哀、LOVE（？）、エロ担当福山くん、といろいろと楽しめる映画でした。
出てくるたびに彼女の違う佐伯もおかしいよね(^^;
しかも、それがピッタリはまる福山くんてぇ・・・織田くんが同じことしても、絶対似合わないと思うのに((((^^;
『アマルフィ』のエンディングでは年越しの花火に幸せな気分で終えることができましたが、『アンダルシア』のラストは神足と軽口をいいながら去っていく黒田のツーショット。
いい雰囲気で、またこのふたりが登場する続編が観てみたいものだと思いました。
アマルフィ→アンダルシアときたから、今度はアンカラ？アゼルバイジャン？？・・って「ア」つながりじゃないんだから(^^;
なんだかんだで、さてこれから何回見に行くことになるのやら（笑）
『アマルフィ』の２３回を超えることができるでしょうか！？
ふふ
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