映画製作発表時から、初日舞台挨拶までの一連は、こちらでどうぞ。
【監督】西谷弘
【脚本】佐藤信介
【原作】「県庁の星」桂望実
【公開】2006/02/25
【音楽】松谷卓
【配給】東宝
【共演】柴咲コウ・石坂浩二・酒井和歌子・佐々木蔵之介
【役名】野村聰
これまで、原作や宣伝を極力さけていたのは、先入観をいれたくなかったため、映画を「想定の範囲内」にしたくなかったためです。
初めてスクリーンで観て、新鮮な気持ちで感じたい！
その一心。
まぁ・・あまりに避けたせいで、いまいち「映画だ、映画だ、わーい！わーい！」なお祭り気分は盛り上がりませんでしたが(^^;
おかげさまで、織田映画として初めて、新鮮な気持ちで観ることができました。
さすが、織田くん、はずしていません。
織田くんはもちろんなのですが、柴咲コウちゃんと和田聰宏さんはじめ脇を固める方々が、とてもよかったです。
テーマは改革。改革は人の心を改革すること・・ということだと思うのですが、一番心に残ったのは、「人に必要とされる」「必要だ」と言ってもらえることの素晴らしさでした。
誰からも必要とされていないと思うことほどつらいものはないですもんね。
無駄の象徴のような田舎に建つ高層ビルが、あまりにも「県庁」を象徴していて、けっこう笑えました。
・・・って、あそこホンモンの県庁やん（爆）
人目を驚かす派手なシーンやエピソードは何もありませんが、見所は観る人により数ある映画だと思います。
けっして派手な映画ではありませんが、普通の人が一歩踏み出して誰かのヒーローになる、そういう役の似合う人だなぁ、と改めて思いました。
映画館での予告編では、
「逢うはずのなかったふたり」
「全てを失ったとき、そばにいたのは彼女だった」
とあって、なんか恋愛ものか？な印象もうけていたのですが、心地よいLOVE加減でした♪
なんといっても、大画面の織田裕二♥
遠目もアップも、めっちゃカッコええねんでーーー！
大画面の織田くんはいいよぉ〜！(*^Q^*)
と、相変わらず、ミーハー炸裂（爆）
以上が完成披露試写会で初見したときの感想。
もっと詳しく言いたかったんだけど、公開まで我慢してました（笑）
いきなりプレゼンテーションでメガネすがたの織田くん。
ずっとメガネなのかと思っていたら、はずしたりかけたり・・
書類を示されてメガネを取り出すなんて、老眼鏡か？！
かと思えば、車を運転しているときにかけている設定だし。
メガネをかけた織田裕二もカッコいいでしょ？ってことだったのかもしれませんが、よぉわからん(((^^;
確かにイヤミなエリートちっくでステキでしたが。
あと、気になったのは、じゃがいもをむく中国人店員さんの手つき。
あれ、反対じゃ？？
ああいう方向にむく皮むき器だったのかなぁ？それとも中国ではああやって剥くのか？と、すごく気になってしまって(^^;
これは、5回目にして、ようやくパンフGet!して判明しました。
中国では外向きに剥くそうです(^^)v
もっと早よ、パンフ買えってか（爆）
細かいことをいえば、どうして野村は二宮の家を知っていたのか？とか＜書類大好きマニュアル大得意な野村は従業員名簿までGetしていたか？（やば・・）
二宮はやさぐれた野村の居場所がどうしてわかったのか？とか＜ケータイが鳴っていたのできっと居場所を聞いたのでしょうね。
とすると、二宮はどうして野村の携帯番号を知っていたのか(^^;・・・謎が深まった（爆）
捨てられた弁当を手づかみで食べなくても、割り箸くらいついていただろうとか＜あ。割り箸はレジでつけてくれるのか(^^;
もういっこ、気になったのは、二宮が買ってきたフライをパックにはいったまま電子レンジにいれたこと。
あれって大丈夫なのでしょうか？やってみたことないのでわからない(((^^;
Aチーム高級弁当、上の段は和食アッサリ系で下の段はこってり洋食系、なんでもいれればいいってもんじゃないだろー！とか
それで８６０円だの９８０円だの、ありえん・・・とか。＜売れたら売れただけ赤字になりそう（笑）
とまぁ、なにかとツッコんでしまうのですが、そういうとこは、まぁ、いいの（爆）
初見のときは、婚約解消する貴子（紺野まひる）の気持ちがわからなくて、あまりにも唐突に思えたので、今回は、ブライダルサロンにいる貴子の表情をよく注意して観てみました。
どうしても織田くんの顔ばっか観てしまうんだもんσ(^^;
話の流れから婚約解消は自然ですが、やはり貴子の気持ちも納得したいし。
すると、最後に勧められたドレスをあてて鏡を見ているシーンで、自分には興味なさげに仕事に悩む彼をみて、ほんの一瞬顔がゆがむんですよね。
そのあとすぐ野村に焦点があうので見逃しそうですが。
しかも、初見のときは、店員さんの
「こんなシンプルなドレスは、お嬢様のような方にはよくお似合いで・・」
というセリフに、シンプルかぁ？？ってドレスのほうを見てしまったので、そらわからんかったかも(((^^;
もうちょっとゆっくり貴子の表情を見せてもらいかったな〜。
自分の方法が正しいと信じてやってきた県庁さん、民間では、その信じてきたマニュアル主義がまるで役にたたないどころかお荷物扱いされます。
いきなり二宮に接客マニュアルや組織図の提示をもとめたり、どんな相手も自分と同じだと思い込んでいるんですね。
「接客マニュアルお借りできますか？組織図を見せてください。」
なんて、そういうものがあることを疑ってないもんね。(^^;
おかれている状況・立場は人それぞれ違うということがわかっていないんだなぁ。
相手にそれを指摘されると、びつくり（◎◎;・・でしょう。
内心、なんで？？（▼▼ﾒと逆ギレしちゃってたか？（笑）＜「そんなものがなくても回っていきますから！・・・民間は」
ともあれ、正しいと信じてきた自分のやり方を通しても、まるでうまくいかない、周囲にも認められないことが続き、かなりプライドが傷ついていたと思うんですよね。
でも、県庁に戻れば、自分は前途洋洋たるエリート！としてまたやっていける・・
ところが、婚約破棄されプロジェクトからもはずされた・・
プライドずたずた、未来も居場所も失ってやさぐれちゃったんですね〜。
そこに、二宮がやってきて、「あなたの力が必要だ」と言う。
少しづつ、目覚めていく野村。プライドもとりもどしていきます。
つくづく思いました。
人間、プライドで動くものだって。
そして、「あなたが必要だ」といってもらわないといけない、必要だといってもらえる＝存在を認めてもらえる
これがものすごく大事なんだなぁ〜と思いました。
反対に、プライドを傷つけられる＝存在を無視されたり軽く扱われたりしたら、思い切り傷つき腹が立つでしょ？
きっと、自分そのものを否定される気がするのでしょうね。
というわけで、「アホちゃうか(^^;」は許せても「バカじゃないの？」は許せないってことにつながるんだけど＜違うか？(^^;
「バカじゃないの？」は、自分の存在を完全に軽視してる、心の底からバカにされ否定されたように感じてしまうんですよ〜＜関西人
織田くんは、この映画でなにか気づいてほしい、というようなことをたくさん語っておられましたが、私、こんなあたりまえのことに、今更ながら気づきました（笑）
これからは、相手と自分は違うことを肝に銘じ、決して、軽んじているかのように感じさせることは言わない、しないように、心していきたいと思います。
いや・・これまでも軽んじてきた気はないんだけどさ。＞ALL・・・とくに織田くん（爆）
エエ年になって、こんなあたりまえだけど、でも、大事なことに気づかせてもらえました。
冒頭で、建設予定地に倒れた野村がくの字で日本列島にも見え、彼が日本（官僚主義）の象徴として表されていようとも、ラスト近くで、「行政改革はひとりひとりの意識から改革していくものだ」と演説されようとも、私が感じた一番のことがそれでした。
本当に伝えたいことじゃなくて、ごめんね(^^;
でも、ありがとう(^^)/＞織田くん＆『県庁の星』
それにしても、津軽海峡広すぎ（爆）＜野村と野村のかばんの間
自信満々なエリート姿、自信を失いボロボロになっていく姿、そこから立ち上がり、自分を必要としてくれる人のために自分にできる力を出し切る姿、改革にむかっていく姿・・・etc
織田ファンには見所満載！！
もちろん、スーツ姿は、ハンパじゃなくカッコいいしね〜〜♥
『東京湾景』ではいまいちだった和田聰宏さんのファンにも必見でしょう（爆）
私は、織田映画は基本的にデートムービーだと思っています。
そして、これも、気楽に観られるデートムービーとして、とてもいい出来だと思います。
ふたりで観たあと、重苦しい気分になったり意見の違いでケンカになったりせず、純粋に「おもしろかったね♪」「（織田くんが）カッコよかったね〜」「（コウちゃん）キレイだったね〜」と笑いあえて、ちょっといい気分になれる、そんな映画。
ただ、私は、これを連続ドラマで見たかったなぁ〜〜と思ってるんですけどね。
ワガママ（笑）
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