『北の海峡』

　1988年にNHKで放映された『北の海峡』です。
これは、その年の文化庁芸術祭作品賞テレビ部門に選ばれました。
『１９歳』と同様、横浜・大阪にある放送ライブラリーで見ることができます。

なお、全国各地にあるNHK番組公開ライブラリーでも見られますので、ぜひどうぞ！！

制作：NHK
放送：1988/5/3
脚本：山内久
演出：望月良雄
共演：山崎努、三田和代、佐藤慶、長谷川真弓、清川虹子、松村達雄、鈴木清順、他
 役名：坂上康男（18）

ストーリー

　国後島を望む北の海峡で、坂上辰造（山崎努）と息子の康男（織田裕二）は、自分の 船・北辰丸で漁を続けていた。
辰造は、以前ソ連に妥捕され、4年間拘留されている間に妻の妙子（三田和代）は、男と駆け落ちしていた。
普通はもっと早く帰されるのが、義父・徳治（松村達雄）が北方領土返還運動をやっているためになかなか帰されなかったのだと周囲は言う。

　漁から戻り、根室港に帰ってきた辰造に漁協の沢木参事（佐藤慶）が、漁獲高交渉の 結果、根室でも刺し網船の減船が避けられないことを告げる。当然のように反発する辰 造。
他の船主も反発するが、厳しい現実の前には誰がが船を降りるしかない。

　 　そんなおり、家出した母・妙子が康男に借金を申し込みにやってくるが、康男には金 はない。
漁師を嫌って家を出た兄を呼び出すが母を憎む兄は、いい顔をせず、ケンカになる。

　 　借金を抱えた船主たちの争い、義父の死、などから、辰造は自分が船を降りることに し、船を売った金の半分を妙子に与え、康男とともに他人の船に乗って漁を続けていく。

感想

　北の海で働く男たちの重厚なドラマです。
織田くんは、主役ではありませんが、重要なポジションを占める役で、このドラマの成功は織田くんにかかっていたのだとか。
一生懸命、北海道弁でなまる織田くんも、なかなかラブリーです。(*^^*)

（作成1997/01)

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