★『踊る大捜査線』秋の犯罪撲滅スペシャル   

1997年1-3期に放映された『踊る大捜査線』のスペシャル第2弾です。

ビデオはハイビジョン版です。(\12,000)

視聴率データはこちらへどうぞ。

制作:CX
脚本:君塚良一
演出:澤田鎌作
音楽:松本晃彦 サントラ「RHYTHM AND POLICE」
主題歌:織田裕二 with マキシ・プリースト「Love Somebody」
プロデュース:亀山千広、東海林秀文
共演:柳葉敏郎深津絵里いかりや長介、小野武彦、佐戸井けん太 ユウスケ・サンタマリア水野美紀筧利夫大塚寧々萩原流行 ほか
役名:青島俊作(30)

内容

三芝エレクトロニクスの社内連続暴行事件の捜査に営業マンとして潜り込み、抜群の営業成績をあげつつ事件も無事解決した青島(織田裕二)は、湾岸署に戻った早々、放火殺人未遂事件に出会う。
実行犯はすぐに逮捕され、その犯人に金を渡し、放火殺人を依頼していた被害者の恋人・相良純子(大塚寧々)も成田で見つかって、青島は、すみれ(深津絵里)、真下(ユースケ・サンタマリア)と本店の刑事とともに護送に向かう。
湾岸署に戻る途中、トイレ休憩にはいったレストランで、すみれは、純子の足にある暴行された跡を見てしまう。
そして、彼女たちが車に戻ったところに、そのレストランへライフルをもった強盗が押し入った。
逮捕に向かう青島は、レストランの従業員に強盗一味と間違われ取り押さえられる。
2発目の銃声を聞いたすみれは、純子を真下に預けて助人にいき、無事犯人を逮捕するが、その間に、純子は真下から手錠のカギをうばい逃走していた。

一方、室井(柳葉敏郎)は、警察庁主席監察官となり、警察官の不正をさばく日々だったが、ノンキャリにばかり厳しく、上のものにはやらせたい放題の組織に苦言を呈していた。

そこへ、放火殺人教唆犯を逃亡させてしまった湾岸署の面々。
男の暴力を憎むすみれが、故意に純子を逃がしたのではないかと疑われ、室井が乗り出してくる。
室井は、すみれを尾行して証拠をつかむよう青島と和久(いかりや長介)に命令する。
一旦は、仲間は疑えないという下っ端の意地で和久が断わるが、室井との約束を確認した青島は、すみれの疑惑を晴らすために調査しようといい出す。
ずっと尾行調査を進めるふたりだったが、新城(筧利夫)は、青島も信用ならないと、真下・雪乃(水野美紀)にふたりを見張らせる。

そして、ついに、室井は盗聴を始めた。
亀裂がはいり出す青島と室井の仲。
そんなところに、逃亡していた純子から接触があり、すみれはひとり逮捕へと向かう。
純子とすみれが落ち合う時間をタイムリミットとして、純子の元恋人・橋本正史(山本密)の暴行傷害を立件しようと奔走する青島たち。

有明コロシアムで純子を逮捕しようとする寸前、屋根が開いてヘリコプターが現われ、大人数の機動隊に取り囲まれて確保される純子。
そこに橋本を連れた青島が現われて、新城にふたりを同じように取り調べてほしい、と渡す。

室井は、湾岸署の面々を裏切ったのか?
信用できない気持ちの青島。
思ったことを思ったようにできない警察は嫌だ、と辞職しようとするすみれを、青島は、室井の警察もあれば自分たちの警察もあるから、と引き止める。

感想

面白い部分を全部省くとこんな粗筋ですか。(笑)
なんだか刑事ドラマみたいですね〜〜。
刑事に戻った青島がコートを羽織るシーンでは、もうワクワクしちゃいました。カッコイ〜〜(*^o^*)

ただ、始まりのアップテンポな展開に比べ、後半が組織内葛藤の心理劇になったので、重苦しく、ちょっと停滞した感がいなめません。

制作日数の不足を潤沢な資金でおぎなった感じ。(^^;

最後の犯人確保のシーンが、暴力を怖れて逃げ出すか弱い女性ひとりをつかまえるためのものだったにしては大げさすぎて納得できません。
まぁ、青島くんに会うためだけに?リムジンヘリを飛ばした室井さんの例があるから、まんざら変でもないのかもしれないけど、犯人の純子の影が薄かったせいかな。
別れてくれない暴力男を放火殺人依頼して高跳びしようとし、失敗するや、青島くんたちに色目を使い、挙句に逃亡してしまう悪女にしては、ただ逃げただけ、というのも、なんだか竜頭蛇尾で。(?_?)
でも、この大捕り物で、新城管理官の器が小さいことがより一層明白になりましたね。(笑)

最後の青島と室井の亀裂が、映画に繋がるのでしょうか。
でも、もっと対立するのかと思いました。(^^;

なんて文句ばっかり言ってますが、今回も爆笑したところはたくさんあります。(^o^)
消防 vs 警察の縄張り争いもよかったけど、一番ウケたのは、袴田課長制作のビールジョッキ。
お約束でみんな自分が壊したと勘違いし、結局、被害者だった暴力男が暴れ出して壊してくれたときのうれしそうな顔・顔・顔!

また、新城の青島イジメとしか思えない押収ビデオの確認が、大鑑賞会になってしまうところ。
お疲れなのに、『悶絶・セーラー服を脱がさないで』に敏感に反応し、目を輝かせる男性陣。(^^;
『あしたのジョー』では、全員盛り上がって力のこもった応援をし、とどめは『東京ラブストーリー』。(笑)
他のみんなが涙目で見ているのに、ひとりシラケて「なんだかハッキリしない男ッスよね。」と嫌がる青島くん。
織田くんはカンチを好きでないらしいので、もうめちゃウケしました。(^^;
そんな青島を白い目で見るみんなもよかったです。

警察から支給された真っ赤なジャケットをどこで使うのかと思えば、ルパンのコスプレでホストをしている青島くん。
雪乃さん同様、唖然としてしまいましたが、情報提供者への接待だったんですね。(^^;
それにしても、あの姿、ほんとにお似合いで・・Depsツアーのホームパーティもあんなのなのかも。(゚゜;)バキッ\(--; そんなわけないやろ

これまでで、もっとも『踊る』らしくない『踊る』だと宣伝されていましたが、「現場の刑事」 vs 「警察官僚組織」というテーマでは、もっとも『踊る』らしい『踊る』だったと思います。

本当にギリギリまで撮影していたと聞くわりには、さすがの水準でしたが、ちょっと期待が大きすぎたかな。
でも、澤田さんの演出は今回も冴えていて、すみれの電話を青島と室井が盗聴するシーンは画面が多分割されていて、とっても斬新でした。

月末公開の完結編・『踊るTHE MOVIE』が待ち切れませんね。(^-^)

☆ギリギリまで撮影
織田くんは、9/30からファンクラブのツアーでオーストラリアに出発されたのですが、出発当日まで撮影があったそうです。
三芝エレクトロニクスのエレベーター内に社内旅行のポスターが貼ってあり、「行けるといいけど・・。」なんて青島がつぶやきますが、全く同じ状況で笑ってしまいました。
あのポスターが「9/30〜10/4 オーストラリア」だと、超レアなマニア向けのコネタだったのに。
でも、織田くんにすれば、シャレにならない状況でしたね。(^^;

(作成1998/10/11)

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BGMタイトルLove Somebody(Jesus Version)
作曲GARDEN
作詞織田 裕二 MAXI PRIEST
MIDIしらぽん