2003年1月11日、東映より公開予定の日中韓合作の映画です。
原作は、井上尚登さんの「T.R.Y.」（第19回横溝正史賞受賞作・角川書店）。
下記にスポーツ紙記事をリンクしておきます。
2003/10/25
アジア映画祭で、主演男優賞をGetしました。
織田裕二に主演男優賞(読売）
第２８回報知映画賞投票紹介はこちらから。
締め切りは16日（日）です。
【監督】大森一樹
【脚本】成島 出
【公開】2003/01/11
【音楽】住友紀人
【主題歌】「We can be Heroes」織田裕二
【配給】東映
【共演】渡辺 謙・ 邵兵（シャオ・ピン）・孫 暢敏（ソン・チャンミン）・今井雅之・金山一彦・何 潤東（ピーター・ホー）・黒木瞳
ただ、原作と違い、喜春を婆さんではなく、せっかく黒木瞳さんという妙齢の姐さんに変更したにも関わらず、伊沢との関係は原作のままで恋愛関係はないというところや、弟分の陳がミッションの中で爆死するという陰惨なシーンがなかったことなど、中高生むけにした？という感じも受けました。
愛鈴もアイドルっぽかったし、もう少し年上の妖艶な人がすると、雰囲気は随分大人向けになったかもしれないなぁ・・と。
だって、御茶屋遊びのシーンも全然色っぽくないんだもん。
伊沢は生真面目な顔でタイコもちしてるし。(((^^;
なーんか、中途半端。
前半のたたみかけるようなテンポのよさからうって変わり、中盤、日本に帰ってきてからは、展開が早いにも関わらず、テンポがもうひとつだったように感じます。
上海に戻ってきてからはダレた感じはしなかったんですが。
ラスト、何台もの蒸気機関車が走るクライマックスシーンは楽しめました。
ここも原作とは違い、伊沢は、ロシアで自分の調達した武器で仲間が死んでいったことが過去の傷になっていたので、騙しとった武器が爆破炎上しても、関に多くの人民が革命に目覚めたことを知らせてもらっただけでもいい、と言われて納得するのもわかりました。
最初の出会いで関に差し出された手を握らなかった伊沢が、このシーンで握り返すところはいっしょにミッションするなかで芽生えた友情を表していてよかったです。
最後には、きっちり手数料をとって消えたところも、笑えました。
でも、せっかく街全体がオープンセットという上海フィルムセンターで撮影しているのに、同じような画面ばかりで、メイキングほどの街並みの広がりが感じられなかったことは残念です。
人件費が安かったのか、やたらいろんな国の人のエキストラが多くて、無国籍感は出ていましたが、雑踏な分、空間は狭苦しく感じました。
制作費は邦画にしては大金だそうですが、お金のかけ方が中途半端なのかもしれません。
と、不満なところもあるものの、日中韓の俳優・スタッフがそろって、国同士の関係とは関わりなく、個人･個人のつながりが大事・・というテーマの娯楽映画が作れたことはよかったのではないかと思います。
先ほど北朝鮮でヒットしているという反米プロパガンダドラマのことが報道されただけに、よけいそう思いました。
あ！言い忘れないでおこ。
一番気になったところは、冒頭、赤眉を差し向けられることになった機関銃詐欺で、群集を殺してしまったとびびっている黄にむかって、まだトラップの最中なのに、伊沢の表情が笑いをかみ殺しているようにしか見えなかったところです。
「『T.R.Y.』のすべて」に掲載された脚本には、「伊沢、冷静に笑う」とありましたが、あの顔は何度見ても、「笑いをかみ殺している」ようにしか見えません。
それでいいのか？＞織田裕二
と思ったので。
とまぁ、ぶつくさ言ってますが、私はこの映画、そこそこ好きだよ♪
監督の言われる織田映画＠織田裕二プロモーション映画としては、さほどじゃないと思うけどね。（爆）
だって、謙さんやシャオ･ピンさんのほうがカッコいいと思うとこあるんだも〜ん。(((^^;
| TOP | 年代別 | 映画 | TVドラマ | 音楽 | CM | クイズ | ファンクラブ | 掲示板 |