『ロケットボーイ』

2001年1月10日(水)からフジ9時枠で放映。
織田くんの椎間板ヘルニアによる入院で、連ドラ異例の4回中断。
それでも、なかなかの佳作に仕上がってます。敢闘賞って感じ。

視聴率データはこちらから。NEW

記事各種

制作:CX
放映:2001/01/10〜03/21 (01/24〜2/14まで休止) 水21:00-21:54(全7回)
脚本:宮藤官九郎
演出:河毛俊作、田島大輔
音楽:住友紀人
主題歌:織田裕二 「空のむこうまで」(2001/02/28発売)
プロデュース:高井一郎
共演:
ユウスケ・サンタマリア市川染五郎
役名:小林晋平(31)

<サブタイトル>

第1話(01/01/10)  彼女が出て行った朝僕は彼らに出会った
第2話(01/01/17) そして僕らは変わり始めていた
第3話(01/02/21) 僕らの再スタート
第4話(01/02/28) 花巻ー東京492km走り切れ!
第5話(01/03/07) 小林晋平、宇宙をめざす
第6話(01/03/14) 小林、涙の面接試験と流星群
第7話(01/03/21) それぞれの旅立ちと見果てぬ夢

<ストーリー>

第1話 「彼女が出て行った朝僕は彼らに出会った」
宇宙旅行を夢見る31歳の旅行会社勤務の小林晋平は、10年目にしてやっと同期最後の主任となり、同棲している彼女が出ていったことに1週間も気付かない男。
幼なじみとの見合いをセッティンした両親からのがれるために出かけた野球場でビールを浴びるハプニングに出会い、田中武徳(市川染五郎)・鈴木善行(ユースケ・サンタマリア)のふたりと知り合う。

第2話 「そして僕らは変わり始めていた」
鈴木を訪ねてきた光子(須藤理沙)と鉢合わせしたことで、父(山本圭)に彼女と同棲していると誤解される小林。鈴木は光子との結婚を決めながらも、これでいいのか・・と悩んでいる。接待でも失敗し、会いに出かけた橘(中島朋子)ともうまくいかない小林にはカッコよく見えている田中も、仕事では失敗続きで、ついに自殺未遂を?

第3話 「僕らの再スタート」
田中の怪我は軽いものだったが、家に帰れず、三人でビヤホールに行ってしまう。
そこで酒をのんだせいで傷口が開き、結局入院することになり、田中は喜ぶ。
家に帰りたくない彼は、有名人一家のなかのハミゴで小林たちに見せる姿とは全然違ったものだった。
そんな一家を見かねて小林は家族旅行をすすめるが、自分は仕事でいくことができず、鈴木に添乗員を頼み、自分の実家へ行かせる。
田中の自殺騒動で、仕事だけでなく彼女のことも放り出した小林は、彼女を誘うが・・。

第4話 「花巻ー東京492km走り切れ!」
デートの帰り、小林の家の前で、尋ねてきた君江とであった橘は、君江を誘い飲みにでかけ爆笑「こばへい話」で大盛り上がり。
「自分も行かなくてよかったのかな?」「何話てるのかな・・?」とひとり家でウジウジする小林は、天井のプラネタリウムの端がはがれているのに気付き直そうとするが、椅子から落ちて複雑骨折・入院となる。
そのころ、修学旅行で車酔いした岩手の中学生みちこが、「小林と結婚する」と言い残して自転車で東京をめざし、紆余曲折のすえ、無事、東京タワーにゴールする。
「君はすごいことをやったんだ。」と感動する小林。
一方、鈴木は結婚が本決まりとなりラーメン屋修行させられているものの、その人生に納得できず、姿をくらます。

第5話(01/03/07) 「小林晋平、宇宙をめざす」
失踪した鈴木に代わってラーメン・チョロ松を手伝う田中は、ラーメンのダシ作りにはまる。
一方、鈴木は、宇都宮で餃子屋をしている姉のもとを訪ね、「これでいいのだろうか」と悩みつづけていた。
鈴木の悩みをつづった日記を読んだ小林は、自分もこのままでいいのか・・と思い始める。
また、妻の浮気を疑って家出してきた父から、若い頃夢を追いかけた話をきいた小林は、自分の夢にかけてみることを決心した。
鈴木も、決心を固めて戻ってきた。

第6話(01/03/14) 「小林、涙の面接試験と流星群」
かって企画した宇宙関連ツアーが本社で評価され、小林は栄転する。
一方、田中は、兄の会社に営業をかけ、自分の企画が採用される。
しかし、オープニングセレモニー開始直前に、バルーンジャガー君が破裂し窮地に陥る。
それを小林・鈴木が、協力して救った。
仕事への自信をもちはじめた田中は、エリートの家族に対しても屈折しなくなっていった。
小林は、夢だった宇宙飛行士へ一歩を踏み出す。書類選考に通ったのだ。
栄転した会社にも辞表を出し、面接試験に臨む車椅子の小林。
そのころ、橘は、お見合いをすることに・・。

第7話(01/03/21) 「それぞれの旅立ちと見果てぬ夢」
面接試験で、宇宙への熱い想いを語った小林だが、結局は不合格。
橘は小林に似た見合い相手との結婚を決める。
実家の旅館で、子供たちに宇宙について話す小林は、子供の宇宙体験ツアーを企画する。
その企画が、かっての上司を助けることになった。
鈴木は、自分の結婚披露パーティと小林残念パーティをいっしょに開くことにする。
パーティ終了後、お互いそれぞれの影響を受けて、一歩踏み出したことを実感する三人。
契約社員として銀河ツーリストに戻った小林は、課長の粋なはからいで、筑波への宇宙体験ツアーの引率をすることになる。
掲示板の2004年宇宙飛行士募集の張り紙をはがして、うれしそうに眺める小林。
夢はまだまだ捨てていないのだった。

<感想>

第1話
昨日、複雑な気持で、「ロケットボーイ」第一回を拝見いたしました。
空気の抜けたボールをけって遊んでいるかのような、妙にダラダラした雰囲気で、クセになりそうな味がありますね。

と〜っても情けなくて、見ていてイライラさせられる小林(織田裕二)のキャラが新鮮でした。
これまでで一番近いのは、『卒業旅行ニホンからきました』の三木康男かな。
でも、彼以上に情けないヤツ。(((^^;
ほら、すそからシャツが出てるよ。ちゃんと入れなさい!(爆)

そのぼんやりした小林、ちょっとエキセントリックな田中(市川染五郎)、一番まともそうな鈴木(ユースケ・サンタマリア)と、名前をごくありふれたものにして記号化された男を現しているらしいです。
あれ(小林)が普通の30男なのか?とは思いますが、今後劇的な成長をしないで、このままだらだら〜とした日常が続いていくといいな。
これまでと違う友達ができたことに触発されて、なにか変われそうでいて、でもやっぱり変われない・・というか。

即座に突っ込みのはいる男3人の会話や、一生懸命小林が話しているときに、牛乳+焼酎に注目する鈴木など、各所でくすっと笑えるドラマでした。
銀ツリの女子社員も結構ツボ。(^^)

しかし、ああいうトロい男と8年もつきあって同棲していた女ってどんなだろ?
今一番の興味は、橘さん(中島朋子)がどういうキャラなのかで次回が楽しみです。

第3回の放映は中止・延期、最終回の日は変えないので回数を短くして対処されるそうですが、本来のものを見ることがかなわなくなり、とても残念です。
21世紀最初のドラマ、はずすか大化けするか伝説になるかも・・というような宣伝文句がありましたが、「初の途中お休み連続ドラマ<そりゃ不連続ドラマ」いう点で、いきなり伝説のドラマになってしまったようです。(^^;
いつ再開するんだ?何回まで続くんだ?このまま打ち切りか??・・ということにならないよう、織田くんの一日も早いご回復・現場復帰をお祈りいたします。

みんなから「ドラマより体調が大事よ、気にしないでしっかり治してね。(T^T)」との優しいお見舞いが飛び交うなか、オニのような檄を飛ばす織田不孝者のファンです、私。(爆)

第2話
延長バージョンだった初回よりテンポよく感じられた2回目でした。
会話の妙はもちろんですが、小林(織田裕二)・鈴木(ユースケ・サンタマリア)・田中(市川染五郎)の性格や立場がより鮮明になった感じ。
小林は、ただのぼーっとしたおとなしい兄ちゃんではなく、言うときは言うんですね〜。
でも、すぐに後悔してしまうところが「らしく」て笑えましたが。

小林にはカッコよく見えている田中も、仕事では失敗続きなようで、ふたりの前では虚勢をはって明るくしている姿が痛々しかったです。

興味シンシンだった、小林の元彼女・橘さん(中島朋子)は、お姉さん系かな?
ふたりとも好きじゃなかったことがわかったパイナップルピザで泣いた人には見えませんでしたが、それはきっかけで、8年間つきあっても結局何もわかりあえてなかったことに気付いて泣いてしまったんじゃないかなぁ、と思いました。
で、きっとそれで出ていく気になったんだろうなぁ。
自分がいなくなっていつ気付くか、試してみたかったのかも。(^^;
でも、自分が出ていったことを荷物を送り返すまで気がつかない相手なんだもんね・・。

会いに来ても「戻ってきて」と言いにきたのかどうか「わからない」という小林だし。
でも、きっと彼女には、そう言うだろうな、と、彼の一挙一動が目に見えてるんでしょうね。(((^^;
あの再会シーンでは、お互いを見つめる目が、ふたりの歴史を物語っているようでした。
小林のまなざし・・・ほかのシーンと全然違うんだもん。
言葉に出せない愛に満ちた目というか、彼女といろいろあったんだよな〜というか、 大人の男の色気がありました。

今回のツボは、接待の場面でひとり浮いて正座しながらあくとりする小林、脱げと強要されて結局脱がないとこ<なんせ、「ビジュアルクイーン」「小林のお宝ヌード」だしぃ(^^;・・・まさかこんなとこで脱ぐのか?>織田裕二・・とびっくりしたよぉ。
それに君江ちゃん(京野ことみ)のシャンデリア。君江ちゃんも、とってもかわいいんだけど、どこか変。(^^;
そうそう・・・小林くん・橘さんと呼び合う恋人同志ってのもツボ。
晋平・亜希子じゃないとこが「らしく」っていいです。(笑)

ラストの哀しいくらい明るい声の織田くんメッセージには、オニのような私でも涙が出ちゃいました。
ただ、涙しながらも「必ず戻ってきます」に「あんたは富樫か?」、直筆サインに手抜きのような新サインODAじゃないのね・・と、思ってしまう織田不孝ものですぅ。
はぁ・・・。

<小林の部屋>

プラネタリウムに天体望遠鏡、星柄の布団カバー、グラスまで星・・と宇宙づくしな小林くんの部屋。
クローゼットのなかは月緬アポロの山だし、棚には「ナショナルジオグラフィック」etc。
確かに、化粧品とかはおいてるんだけど、同棲してたわりには、あまりに「こばへい」色の強い部屋じゃない?
たったひとつ、彼女の色があるとしたら・・・つけかえたスイッチカバー。
お姉さん系かな、とは思いましたが、何年も同居してたわりには、彼女の色がない部屋に、橘さんってほんとにどんな人なんだろ、とますます興味津々です。

<彼らのお仕事>

小林くんって、修学旅行の中学生相手だとリラックスしているというか、人当たりよさげなお仕事ぶりです。
ところが、大人相手の営業はめちゃくちゃ苦手そう。
課長をお手本にするも、浮いた笑い声に妙な手拍子。(((^^;
ヨイショのバカ話についていけず、ひたすら実直に鍋のあくとりしているこばへいちゃん。
私も対人関係は苦手なので、そういう居心地の悪さよくわかるよぉ〜〜。(^-^;

一見エリートな田中は、ビール券の「ランチには使えません」をちゃんと読まずに同僚に奢ってしまおうというウッカリさでも示される詰めの甘さ。
そりゃ、仕事でも失敗続きだろうと思わされます。
でも、きっと彼は彼なりに一生懸命なんだろうなあ。(^^;

一番世渡り上手そうな鈴木も、このまま結婚してラーメン屋さんになることを迷ってます。
男女を問わず、レールに乗ってしまう自分、将来が見えてしまうのって嫌なんだろうね。
というわけで、けっこう男も大変だなぁ〜〜と、しみじみしてしまったのでした。
うちの旦那もきっと大変なんだろうなぁ。(^^;
いやはや・・・高井Pの術中にはまってるやん。(爆)>じぶん

第3話
1ヶ月のブランク後の再開・・・ロケット再発射は成功したようです。
相変わらずの会話の妙や間、とても楽しめました。
ただ、今回はほとんどが収録ずみだったと思うのですが、短縮の影響なのかどうか、はしょったようなところがありました。
そのせいで、1、2回にはさほど気にならなかった同じようなアラがちょい気になってしまいました。
(1)携帯もきれていたのに小林はどうして田中が運ばれた病院を知ることができたのか?
(2)田中と小林の父親同志の仲良さが唐突に思えた
田中親父ももっと頑固でわからずやかと思ったぞ・・・案外いいヒトじゃん・・。
田中の悩みはあれで解決・・したわけじゃないよね?
やっぱり、小林がメインで、鈴木や田中はサブストーリーにすぎないのでしょうが。

でも、シャンプーを渡すことで親子の雪解けをあらわすシーン、よかったな。(^^)
橘さんと小林くんの間にただよう空気もとてもいい感じでした。
そっか・・・こばへいちゃんは癒し系「たれぱんだ」かい・・・って古っ。(((^^;
橘さんは、きっとストレスいっぱいの仕事されてるんだろうなぁ。
なんというか・・・あのふたりの醸し出す雰囲気は、恋人というより夫婦ですね。
中島朋子さんもさることながら、京野ことみちゃんの恋に揺れる女の子が上手いなぁ・・と思った今回でした。

ツボはいろいろあるんだけど・・・
マニアックなツボは、土下座した小林と課長が「頭・・うすくなった?」といわれるとこ。
やっぱ、あの場面では、織田くんも頭おさえなきゃ。(゚゜;)バキッ\(--;

第4話
織田くんが動けないということで大幅変更されたはずの第4話なのですが、先週よりもずっと自然でした。
オープニングで、きまずい雰囲気だった君江ちゃんを橘さんが誘い、いきなり意気投合するのも余計にふたりのキャラが際立ったようで面白かったです。
ビール券だけ渡して、なぜかいかなかった小林くん。でも、ついていかないところが小林くん。(笑)
「行けばヨカッタかなぁ」「何、話してんだろ・・」とPCの前で悶々とする小林にたいして、がっははと「こばへい話」で爆笑・大盛り上がりのロケット☆ガールたち。
二人称・トニーの説明も最高で・・・いったい橘さんってナニモノ?(笑)

火星のシーンもすごくおかしかった〜〜〜。
橘さんのスルメは、最初、自転車か何かのゴムに見えました。(((^^;

岩手から自転車で家出してきたみちこちゃんの凄さに素直に感動する小林くん。
頭で考える大人には無謀に思えることも成し遂げてしまうエネルギーに触れて、自分も変わってみようとするのでしょうか。

入院した小林くんにその顛末をきき「こんな4コマ漫画の実写版みたいな人、見たことない」と笑う鈴木くんですが、4コマ漫画というより、「歩くネタ帳」と言ってほしかった。(激爆)
いやぁ・・・いじりがいがありそう。(笑)>小林くん
でも、言うときはびしっと言えるし、みちこの冒険に素直に感動できる、なかなかの奴なんですよねぇ〜〜。
言ったあとすぐに後悔するとこも笑えるけど妙にリアル。(^^;

今回のツボも、いろいろあるけど、「バイトなんだから自由に休んでいいでしょ?」と主張する服部さんに、納得の表情を見せる小林くん。((^^;
納得したら、あかんやろ〜〜〜。
橘さんにもってきてもらった「隕石」を枕元において「これさえあれば・・」ってうれしそうにつぶやくところもね。(笑)

第5話
放言の田中祭全開!
もう、田中が最高でした。(^O^)
失踪癖のある鈴木@ノーフューチャーへの「若人あきらか?」にも「太ったケント・デリカット!」と客に言い放つところ・・もう、田中のセリフで笑いっぱなし。
鈴木のかわりにラーメンのダシ作りにはまってしまうところも・・口は悪いけどいい奴だよねぇ〜。
ほかでは、光子の妊娠を知って「聞いてればすぐに戻ってきたのに!」と喜ぶ鈴木がよかったな。
結婚前の相手がそんなに喜んでくれて、光子はほんとにうれしかっただろうなぁ・・・と思いました。

小林のツボは、「ランパブ」といわずに「ノーパン焼肉」だの「ノーパン喫茶」だのと、ノーパンを連呼するところね。(爆)

第6話
今回も田中が主役?(激爆)
小林は大事なキーマンではあるけど、狂言まわしに回った感じ。
コネを使わず自分の力で仕事をやりとげようとこだわる田中に、「今一番しなければならないことは何か。」と説く小林。
田中の家族への屈折した劣等感もふっきれたようです。
間に合うかどうか・・とみんなでがんばっているときは、ドキドキしちゃいました。
でも、花で作るジャガーくん。菊人形みたいなのを想像してたよ。(爆)

一方の小林くんは、といえば、彼に宇宙飛行士の書類選考合格通知をうやうやしく渡す橘さん。
なんだか卒業証書を渡しているみたいでした。
ふたりの関係の卒業証書だったのかな・・・。
そのあと、ハートのスイッチカバーももって帰ってしまうし。
「小林くんって彼女がいらない人なんじゃないかなぁと思って」と部屋を出ていった理由を言ってたけど、あそこでふっきったのかなぁと思いました。
ふっきれたのかどうかわからないけど、ふっきろうとはしてますよね。
でも、彼女が「お見合いする」と言ったときに、「おめでとうは?」といわれても、「あぁ〜〜〜」って言ってほしかったよ。(T-T)>こばへいちゃん

第7話
「小林宇宙へ行くし、橘嫁いくか」と小林くんに似てるらしい加藤くんと結婚を即決した橘さん。
「それでいいのか?橘亜希子」・・・最後まで気になってしまいました。
彼女の婚約に「え?(驚)」となっていた小林くんも、最後はふっきってたみたいだったし、何気にひきづってる橘さん、切ないねぇ・・。

面接試験で「宇宙ゴミにしてくれ」だの「地球に未練はない」だの、宇宙への情熱を語ったものの、結局、試験には落ちてしまった小林くん。
でも、夢に挑戦する勇気がもてました。
たぶん、就職試験のときは宇宙関連企業を受験したものの、宇宙飛行士はうけていなかったと思うのです。
いろいろ悩んでやっぱり結婚を決めた鈴木くんや、普通のサラリーマンとしてがんばる、「田中」であること=自分自身であることに自信がもてるようになった田中くん。
みんな一山越え、それぞれの道を歩み出すんだね。

次回宇宙飛行士募集のチラシを見てすがすがしく微笑むラストもよかったです。
夢はあきらめない、明日があるさ・・ってことで、希望を感じさせてくれました。(^^)
大事にしていた隕石を子供にあげたときは、自分は一回はトライしたのだからと納得して夢をあきらめ、次世代に託したのか・・と思いましたが、違ったのね〜。(^^;

4週抜けたことで、途中あまりにトントン拍子に話が転がりすぎ、中断は「もったいない」というより「痛い」と思っていたのですが、最終回まで見て、うまくまとめたなぁ、すっきり奇麗に完結させたなぁ・・と感心しました。
これは、続編やSPはいらないな、とも思えました。
さすが織田ドラマ、今回は、力技に相当な気合と意地もかかってましたね。(^^;

ところで、こまかいことですが、松葉杖を片ほうだけに使う場合、怪我した足と反対側につくものなんじゃないの?
先日クイズで出ていたので、気になって見てました。((((^^;

日常のちょっとしたことを丁寧に描いていくドラマに宇宙飛行士だなんて突拍子もないエピソードだと思いましたが、下手に中途半端なものよりも「夢」の象徴としてわかりやすかったと思います。
登場人物の誰にも悪意や嫉妬・妬みなどのマイナス面が感じられなかったのも心地よいドラマでした。
・・・中島くんは、ほとんどレイプされたんだけど、結構喜んでるところもあったみたいで、なんか笑えるし。(激爆)
みんないいヒトすぎるくらいいいヒトなんだけど、それがイヤミに感じられませんでした。
見終わって、ほんの少しがんばって一歩踏み出してみるのもいいな、と背中を押してもらえたような気がします。(^^)

中断がなければ、いろんなエピソードを重ねてもっともっと丁寧に見せてもらえて、いい意味での「だらだら感」「まったり感」が堪能できたのでしょうが、こればかりは、言ってもせんないこと。
打ち切りになるかも(泣)というところからここまでもってこられた力技には感動します。

本当に完走おめでとうございます。お疲れさまでした。>織田くんはじめキャスト、スタッフのみなさま

(作成2001/01・最終追記2001/03/22)

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BGMタイトルROCKET BOY
作曲北川 勝利
MIDIしらぽん